展示場所:ソテツ棟
作品名:Drift Object
2022 浮標、ソテツの葉、着色スプレー
奄美大島に流れ着いた2種類のブイ(浮標)でソテツを模った循環型オブジェクト。鑑賞者が新たにソテツの葉を加えることでオブジェクトの姿をアップデートすることができる。
ソテツ(芭蕉)は中国原産の植物で、現在、盆栽として広く知られているが、奄美大島では昔、幹や実からデンプンをとる救荒植物としても利用されてきた。また、その繊維は芭蕉衣(バシャギン)と呼ばれる着物にしたり、土砂が流出しないための畑の土止め用に、葉は大島紬を染める泥田の鉄分補給用に、また薪や肥料、あるいは花籠や子供のおもちゃにと幅広く活用されてきた、奄美の人々の暮らしになくてはならない植物である。
昨今、外来種の害虫(ソテツシロカイガラムシ)によるソテツの被害が深刻化している。その害虫はソテツの幹や葉に寄生して汁を吸い、葉が黄化し、枯死するソテツも発生している。
アーティスト:久保英祐
奄美大島出身。インテリアデザイン・製造を行うクリエイター集団EXIT METAL WORK SUPPLYへ入社し、数々のプロジェクトに参加。その後、独立し、アート、音楽、映像をプレゼンするアートレーベ
ルDAWNを主宰。
【過去の主な展覧会】
・Drift展(会場:福岡Art pod 99/東京Gallery cafe 78)
・Drift Store(会場:奄美 en-hostel&cafe bar)
・ビザールバザール(会場:奄美 万寿果)
・Tracing The Roots 2024 (会場:代官山ヒルサイドフォーラム)